支援員紹介

谷田部支援員/小山支援員/真鍋支援員/石橋支援員/松本支援員/奥山支援員

■ 谷田部支援員

特別支援学校教諭

私は、注射も歯医者も怖い日本一の弱虫先生だと思っています。弱虫だからこそ、弱い立場のお子さん達の気持ちに共感できるのだといつもプラスに考えています。かつて研修会で今は亡き早稲田大学の畠山卓朗先生(リハビリテーションエンジニアのパイオニア)が、「生徒は先生を選べません。生徒から、良い先生に出会えたと思われるようになって下さい。」と言われました。その言葉を胸に、今日よりも明日は少しでも良い先生になれるように努力しようと思っています。

今までの自分の仕事を振り返り、肢体不自由特別支援学校勤務5校22年目ですが、不十分な先生だったと反省することの方が多いです。しかし、50代に入ってから、担任を外れた後に再会したお母さんから「これからもずった優しい先生でいて下さい。」とか、「先生に生活の基盤を一から作ってもらいました、感謝の気持ちを忘れません。」と、声をかけて頂く事がありました。その時に、この仕事が出来る最高の幸せを感じました。

私は、人生を振り返って、今までずっと自分の良心に従って仕事ができたことを心から幸せに感じています。そして、毎日お子さんたちから、幸せな気持ちを頂いているので、幸せホルモンが沢山出ているのだと思います。ですので、毎日笑顔で老け込まないで、この歳まで仕事ができています。これからも、愛犬のマロンと二人五脚で、多くの困難さを抱えるお子さん達の支援を続けていきたいと思っています。微力ですが、どうぞよろしくお願い致します。

-学びサポートとの出会い-

「学びサポート」の松本さんとは、大泉養護学校で一緒に仕事をして以来15年以上、障がいをお持ちのお子さんに寄り添う支援のあり方を考えている仲間の一人です。永福学園でまた、一緒に仕事をすることがでました。今は、別々の職場ですが、永福学園では、共に生徒の支援の仕方を工夫仕合い、とても良い教育実践ができました。そんな松本さんと、仕事の帰りに永福町の駅前のドトールコーヒーで、コーヒーを飲みながら仕事の振り返りをすることも楽しみの一つでした。そこで、お子さんに個別に基礎学習を重ねることが必要だが、どうしたらその時間を作ることができるかを、よく話題にしました。

基本的に障害を持っているお子さんの教育は、一対一の個別の指導が有効です。一人一人の障がいの多種多様性がある中で、集団授業では、十分に効果は上がりません。しかし、学校での指導は、学級を基本にした集団授業のカリキュラム(教育計画)になっています。私たちも、学校のカリキュラムの中で、個別の指導の時間が作れないか努力しましたが、教材も指導に当てる時間もなく非常に難しかったです。

そこで、学校のカリキュラムでは、どうやってもできなかった、個別の指導を授業以外の時間ならできるのではないかと考えました。かつて、保護者の皆さんが放課後デイサービスや卒業後の受け入れ施設の立ち上げをされたように、教育に携わる私達が放課後学習支援サービスを模索できるかもしれないと考えたのです。当時も普段の仕事だけでも手一杯でしたが、松本さんは地道に放課後に学習支援をする方法を模索していました。その努力は並大抵のものではなかったと思います。

そして、松本さんが数年後にSHJの活動の一環として、在宅訪問学習支援を立ち上げることができたのです。私たちの願いとしては、「学びサポート」での、障がいを持っているお子さん達への基礎学習の指導を、将来的には学校教育のカリキュラムにも取り入れて欲しいということです。ですので、現在「学びサポート」での成果の積み重ねを実績にできればと考えています。「学び」サポートが目指す「学び」とは、なりたい自分になるため自主的に学ぶ事だと思います。基礎学習以外にも、いろいろな「学び」の可能性を秘めています。「学びサポート」は、障がいをお持ちのお子さんの「学び」を支援するシステムです。まだまだ、か弱い存在ですが、いつか全国に広がるように共に努力していくつもりです。

■ 小山支援員

昨年秋から仲間入りしました。言語聴覚士・モンテッソーリ教員をしております。乳幼児の発達支援機関を主に、幼稚園、小学校の特別支援学級などでグループ支援、個別支援、発達相談を担当しています。学びサポートでは、お子さんの変化や発見にワクワクし、ご家族や仲間と共有する喜びを味わっています。

■ 真鍋支援員(SHJで病院訪問もしています)

イラストレーター

1997年 同潤会アパートGALLELY80二人展

2000年 銀座ギャラリーヤジマにて二人展

2002年~2010年 青山blue、表参道sozo、鎌倉umi cafe、池尻GRAPPA DI BASSANO etc. 企画作品展示

2012年 六本木「SAVOIR VIVRE」にて個展

某子供テレビ番組CD・DVDのジャケットイラスト、衣装デザイン・雑誌イラスト・Webイラスト・オダーメイドオブジェ・オーダーアクセサリー

活動紹介・コメント

基本的に子供達のやりたい事を出来る限りをモットーにやっております。

塗り絵、貼り絵も基本的にLIVEでやってます!このやり方を知ってる看護師さん方が、何でも好きなもの書いてくれるよ~~と言って下さるので…ごめんなさいと御断りする事もあるのですがiPhone片手に出来る限り書いてます!お陰様で子供の流行にも詳しくなり、絵の勉強にもなります。最近は本職の粘土の活動や、レジンアートもやってます。

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■ 石橋支援員(SHJで病院訪問もしています)

シンガーソングライター

Smiling Hospital Japanの活動が始まって間もない頃、プレイルームで一緒に打楽器を叩いたり歌ったりする子供達とは別に、最後まで目をカッと開いたまま表情を変えない子供がいました。他の子供達と比べて重度の病気であることは分かりましたが、どうしてあげたら良いのか分からず、「楽しくなかったのかな。」と落ち込んでいると、 保育士さんから、「いつもと違う集中力で、一生懸命聴いていましたね。こんなに長くジッとしていられたのは珍しい。」という言葉を掛けられました。「そうだったんだ。」と言うホッとした気持ちと同時に、私も微妙な違いを分かるようになれたら良いなと思いました。

何度も病院に通う間に、少しづつ接し方が分かるようになってきた頃、重度の障害で在宅介護中の男の子のお宅へ、音楽のパフォーマンスを届ける事になりました。 最初は、本業のライブに近い内容で、一方的に聴いていただく事が中心でしたが、そのうち、一緒に音楽でコミュニケーションができないか、松本支援員の技術的サポートをお借りしながら試行錯誤が始まりました。まず、音をどうやって出すか。そして、それをどう繋げるか。唯一体の動かせる所を使って、自分でスイッチを操作するのは本当に大変な事だったと思いますが、松本先生のお陰で初めて音が出た時の喜び、そして、互いに音で交信できた時の感動は忘れられません。隠れていた彼の豊かな感性と確信的な意志が突然現れて、パッと空気が変わった様でした。

その瞬間に対等に生きてることを実感しました。

体が自由に動かせなかったり、言葉がうまく発せなくても、たった一つの和音で、こんなに多くの事を伝えられるんだなという発見は、私にとっても貴重な経験でした。改めて音楽の懐の深さに感謝です。

これからも、彼らが自信を深め、好奇心を広げていけるようサポート出来たらと思っています。

何より、楽しいと思ってもらえる時間が増えたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

■ 松本支援員

特別支援学校教諭

学ぶということは、外の世界と自己とのやりとりの中で、新しい知を発見していくプロセスです。自分自身が何か外の世界に興味を持って能動的に働きかけ、その結果として外の世界が応答するというプロセス抜きには知性開発の可能性は広がりません。これは障がいの有無、障がいの種類、障がいの程度にかかわらず、人が学ぶということの本質です。 しかし、障がいがある子どもたちにとって、外の世界はそのようなやりとりが可能となるわかりやすいものとは限りません。何故ならば、見えにくさ聞こえにくさなどの感覚・知覚の制約のため、能動的働きかけのきっかけとなりうる外界からの情報を受け取りにくい(情報の障がい)、運動機能の制約でやりたくてもやってみることができない(行為の障がい)、そして、やりたいことを伝えられない(意思表出の障がい)などの困難さがあるからです。 そのため、障がいがあると通常の環境では学習が停滞する場合が多く、学びを進めるためにはその人の特性や状態に応じた特別な環境を用意しなければなりません。「特別な環境」を実現するためには、その人の困難さに応じて外の世界を教材というわかりやすい形で提示することが必要なのです。ここで前提にしなければならないのは、通常の環境で不便さを感じていない私たちが、障がいのある子どもに合った特別な環境をイメージするのはとても難しいということです。用意したものが適切かどうかを確かめるには、その都度子どもに尋ねなければなりません。言葉で尋ねてすぐさま答えてくれることは稀ですが、教材がぴたりと子どもに合っている時には、夢中になって取り組むという姿で応えてくれます。 このように、障がいがある子どもが学んでいくためには、教材が不可欠です。そして、どのような外の世界(教材)が適切か手探りの状態で進めるため、子どもとの試行錯誤を可能にするだけの教材が揃っていることが重要になります。 その子どもにあった教材が必ず存在し夢中になって取り組んでくれるという確信があれば、たくさんの教材を準備し子どもと試行錯誤を繰り返すことが喜びにつながります。このような学び合いを通して子どもの可能性を知り感動すると同時に、支援者自身の可能性に気づき成長することができます。

■ 奥山支援員

元特別支援学校教諭・大学講師

教員生活最後の期間に在宅訪問教育を担当しました。2時間じっくりとお子さんと関わる中で、ひとりひとりのお子さんから多くのことを学びました。 それは、ひとりひとりの関心の広さと深さであり、学ぶ意欲の大きさであり、年齢相応の興味でした。それらを教えてもらう過程で、私自身、学びや知識の意味を再確認することができました。 退職後は、お子さんの深い学びを是非応援したいと考えて、寄り添う支援の仲間がいる学びサポートに参加させていただくことになりました。 学びの支援の他、見ることの支援やコミュニケーションの支援(AAC)、支援技術(AT)に興味を持って取り組んできました。よろしくお願いします。

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